2022.9.17 (土) きのうの続き、またはスポーツ
この日記を遡れば2006年1月22日、小林彰太郎さんによる、古いクルマを所有する愉しみについて、学士会館で聞いた。小林さんはスピーチの冒頭に「5つあります」と前置きをした。それらはすなわち以下。
1.操縦。
2.修復。
3.文献による勉強。
4.同好の士との交流。
「5つあります」と言いながら、その5つ目を小林さんは言い忘れた。とにかくその4つについて。
操縦する愉しみ。僕においてはこれが突出している。修復については、多少の知識はあるものの、生来の不器用にて、治すより壊す可能性が高いから手は出さない。文献を読むことは僕も好きだ。交流は、少人数でのそれは楽しめるものの、そこに社交の要素が加わると、どうにも面倒になる。
年末の走行会は辛い。夜明けからいくらも経たないパドックは、いまだ凍てついている。レーシングシューズを履いた爪先はかじかんでいる。ツインリンクもてぎでは、特に第1コーナーへの進入時には、裂帛の気合いのようなものを必要とする。肉体と共に神経もすり減らす。それでも走る理由を問われれば「嫌いではないから」と笑うのみか。
40年ほど前に富士スピードウェイで、空模様の怪しくなってきたことがあった。「雨が強くなっても走るんですか」と誰かが口を開いた。「これはスポーツです。やるんです」と、小林さんは決然と言い放った。
僕の操縦するクルマは作られてから96年が経つ。100年目までは乗りたいと思う。しかしそのとき僕の齢は70に達している。ゆっくり走っては面白くない、というところが競走用車両の困ったところではある。
朝飯 ピーマンの炒りつけ、蛍烏賊の沖漬け、冷や奴、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 生のトマト、めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、もつ煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)