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清閑 PERSONAL DIARY

2022.9.15 (木) すぐ手に入れたい気分

起きて食堂に来ると、先ずは南東と南西に面した窓を開ける。それがここひと月ほどの習わしだった。今朝もそれに従うと、部屋を抜ける風がどうにも涼しすぎる。よって南西の窓はそのままとし、南東の窓は閉める。まさに「涼味襲うが如し」にて、寂しさもひとしおである。

季節により活発になったり静かになったりする動物がいる。僕の場合、夏が過ぎたからといって大人しくなるわけではないけれど、半袖シャツ1枚で動きまわれる季節が1年の中ではやはり華、という気がする。

南に住む人は、気温が20℃を切れば火を熾して暖を取り、それのできない人は凍死することもあると、読んだり耳にしたりしたことがある。砂漠のように昼夜の気温差の激しいところに住む人は、それに順応しているものと思われる。我々のように四季のあるところに住む者は、1年のあいだに酷暑も酷寒も経験する。複数枚の服を着なければ凌げない、それが僕によっては冬のもっとも嫌なところかも知れない。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」には先日、ススキや桔梗などが生けられていた。その涼しげな風情はいかにも良かった。そして冬になれば、冬にふさわしい軸が掛けられるのだろうか。しかしそれはどうも、僕の気持ちにはそぐわない。寒いときにはいかにも暖かそうなものを室礼に採り入れたいではないか。赤や紅色の毛糸を粗く編んだタペストリーはどこかにないか。あれば、そして気にいれば、すぐ手に入れたい気分である。


朝飯 小松菜のおひたし、トマトのスクランブルドエッグ、炒り豆腐、納豆、蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 春雨サラダ、もやしを添えた焼叉、夏太郎らっきょう、水餃子焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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