2022.9.11 (日) 最後のひとつ
応接間の床を月が照らしている。思わず「おぉ、すごい」と声が出る。きのうは仲秋の明月だった。その月が、いまだ沈まず空にあるのだ。時刻は3時33分だった。
いつものように、食堂のテーブルにコンピュータを開く。きのうの日記は書けている。「だったらおとといの日記は、とうにできているだろう」とワードプレスを立ち上げる。おとといの日記は想定外のことながら、はじめの段落しか書けていなかった。しかしまぁ、いずれよしなしごとを連ねるのみであれば、焦るほどのことでもない。
そのうち窓の外、東の空が紅みを帯びてくる。時刻は4時45分。空の最も美しい時間は毎日、確実に遅くなりつつある。屋上に上がり、その空の写真を撮る。反対側の空には月がある。早朝、半袖シャツ1枚、裸足にサンダルで外へ出づらくなるのは2週間後だろうか、あるいは3週間後だろうか。
僕の今日の昼休みは13時30分から。店へ行くと「らっきょうとプルドポークのサンド」は、たったひとつが朱塗りの盆に載せられていた。その、きのうと今日を合わせれば200個の最後のひとつを買って、4階の食堂へ上がる。
朝飯 炒り豆腐、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮を薬味にした納豆、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、ピーマンの肉詰め、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 らっきょうとプルドポークのサンド、アイスコーヒー
晩飯 菠薐草のおひたし、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、玉子焼き、冷や奴、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、夏太郎らっきょう、鰹のたたき、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)、羊羹、Old Parr(生)