2022.9.4 (日) 初秋
掛け軸にはとんと興味を持たなかった。しかし2020年の春に「汁飯香の店 隠居うわさわ」を開業してすこし変わった。それについては2021年11月15日、および2022年2月26日の日記に書いた。家に遺された80余のうち「まぁまぁ」と感じられたものは30余。これらには四季の別およびABCの評価を付けてコンピュータに記録した。評価はもっぱら僕と長男の好みに拠る。
その30余のうち秋のもの、更にAの評価を付けたものは僅々2軸。すなわち高久隆古の「秋景山水之図」および田崎草雲の「厳菊之図」を朝のうちに隠居へ運ぶ。菊の節句が目前に控えている。しかしそれは新暦によるのだから、季節感は伴わない。よって今日のところは菊を避け、高久隆古の作を掛ける。
隠居の床の間には、きのうまでは夏に似合いの、家では「緑の絵」と呼び習わす油絵が飾られていた。その景色を「秋景山水之図」は一変させた。まぁ、当たり前といえば当たり前である。
旧暦による菊の節句は10月4日。これにより田崎草雲の「厳菊之図」は10月1日の朝より掛けることとして、カレンダーに覚え書きを記す。
朝飯 蓮根のきんぴら、納豆、トマトとズッキーニとウインナーソーセージの油蒸し、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 なめこのたまり炊、納豆、蛍烏賊の沖漬け、梅干によるお茶漬け
晩飯 茄子の炒りつけ、薩摩芋のきんぴら、烏賊とじゃがいもの煮付け、鱈と鶏としめじの鍋、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)