2022.7.26 (火) すべては遊びのため
2018年秋、さいたま市の眼科で白内障の手術を受けた。以降の検診は半年に一度と申し渡されていたものの、その規則性は「コロナ」により崩れた。かかりつけの歯科は東京の大井町にあって、こちらの検診も半年に一度。しかしおなじ理由により、間遠になっていた。
さいたま市の眼科と大井町の歯科をおなじ日に訪ねることは、不可能ではないにしても忙しい。よって今回は2日をかけることとし、しかしできるだけ会社を空けないよう、眼科には初日の夕方、歯科には2日目朝に予約を入れた
さいたま市の眼科は個人病院ながら、たくさんの技師がいる。諸々の測定や写真撮影は、滞りなく進行する。本日の視力は両眼ともに1.0。最後の、医師による検査は、医師と看護師の指により大きく開かせた眼球に強い光を当てながらのものだ。眼球には瞳孔を開く薬が与えられているため、余計に眩しい。「レンズはしっかり収まっています。眼底にも問題はありません」と先生は言った。
ある飲み屋で本を読みながら「メガネは要らないんですか」と訊かれたことがある。僕は、自分が受けた手術のことを話した。「私は後悔してます」と、数ヶ月前にやはり白内障の手術を受けたというその人は、眼鏡を着けたり外したりした。
レーザーにより目の真ん中を真円に切り、古い水晶体を超音波で破砕して、代わりに三焦点レンズを埋め込んでもらったのは、すべて遊びのためだ。本屋の書架に並ぶ背表紙も、街の飾り窓も、夏空に湧く白い雲も、すべて明瞭に認識したいではないか。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、茄子の揚げびたし、納豆、隠元豆の胡麻和え、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 「バードコート」のあれや、これや、それや、他あれこれ、チリのシャルドネ