2022.7.23 (土) 炊き込みごはん
海の幸、山の幸を豊富に盛り込んだ雑煮が自慢の地方から、雑煮は汁と餅のみ、という地方へ嫁いだ人が「情けないところへ来てしまった」と泣いた、という話を聞いたことがある。しかし嫁を迎えた家の人には「出汁の文化を知らないか。第一、ゴテゴテと具を盛った雑煮など下品ではないか」という戸惑いがあったかも知れない。
同じような話は他にもある。
インドシナから日本に嫁いだ人が夫と蕎麦屋に入った。目の前に運ばれた汁蕎麦に、野菜は熟練の技術により薄く刻まれた少量の長葱のみ。こちらも「情けないところへ来てしまった」と泣いたという。インドシナの豊穣を知る身としては「さもありなん」とは思う。「引き算の美学なんて知らねぇ」である。
今朝のごはんは白飯ではなく炊き込みごはんだった。炊き込みごはんには、僕はおかずは生玉子しか要らない。それ以外のおかずはごはんの美味さを邪魔するだけだ。土日月の朝は、家内は「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ6時に入る。よってその3日間の朝食は自分で作る。炊き込みごはんのお陰で今朝の食事づくりは簡単に済んだ。
そして7時35分になるのを待って、仕事場へと降りる。
朝飯 炊き込みごはん、生玉子、柴漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦(大盛り)
晩飯 GILBEY’S VODKA(ソーダ割り)、肉味噌納豆スパゲティ、Chateau Tour Haut-Caussan 1993