2022.7.22 (金) 直前まで不明
昼食は事務室でそそくさと摂った。というのも「汁飯香の店 隠居うわさわ」にテレビの取材の入る可能性があったからだ。その旅番組には筋書きがほとんど無く、よって行けるか行けないかは当日の1時間前にならなければ分からないと、テレビの担当者からは伝えられていた。
電話は正午に入った。内容は以下。
「50分から60分で到着する。土鍋炊きのごはんは、出演者が席に着いたときに『炊きたてです』、あるいは『間もなく炊き上がります』の状態にしておいて欲しい。夜は公園でバーベキューをする。ごはんも炊くので隠居で使用してる米と水を手に入れたい」
「よりによって」ということが日常にはしばしば発生する。長男はお得意様を訪問していて不在。店には1万円のセット4箱と5千円のセット1箱をいますぐに作り名入りの熨斗をかけよ、というお客様がお待ちになっている。社員の一部は昼休みに入ろうとしている。水を入れる容器はどこで手当をするべきか。
先ずは家内に電話をし、取材隊の来訪する時間を伝える。販売係のササキユータ君には昼休みを1時間おくらせるよう言う。事務係のマスブチサヤカさんには熨斗に筆を加えてから昼休みに入るよう言う。取材のあるなしが直前まで不明だったことにより、隠居係のタカハシリツコさんは既にして昼休みで不在。
隠居へ走り、10リットルのジョウロで3回、打ち水をする。家へ戻って汗まみれのシャツを着替える。事務室に降りると国道121号線を隔てた駐車場に何台ものマイクロバスや四輪駆動車が駐まりはじめた。ふたたび隠居へ走って厨房で待機をする。
僕の仕事は、出演者に最適の温度で味噌汁をお出しするための火の番。味噌汁が席に運ばれた後は勝手口から玄関へ回り、靴を並べ直した。靴は10足以上はあったように思う。
取材は1時間ほどで無事に完了した。「やれやれ」である。放映は9月の予定。番組の名は、きのうまで折衝に当たっていた長男は知っているかも知れないけれど、僕は知らない。
朝飯 炒り豆腐、菠薐草のソテー、すき焼き、クーブイリチー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、昆布の佃煮、メシ、若布とオクラの味噌汁
昼飯 サンドイッチ、牛乳
晩飯 「食堂ニジコ」のあれや、これや、それや、他あれこれ。5種の日本酒(冷や)