2022.8.1 (月) 夕刻までは
四季の中でもっとも好きな季節は夏だ。理由を数え上げればキリが無い。身軽に動ける、ということも、そのひとつだ。今日の仕事は服装を問題としない。よって履き物はゴム草履にした。
指定されたスタジオには9時20分に着いた。商品撮影の立ち会い、という仕事が僕は好きだ。デザイナーやカメラマンは、いろいろなことを考えている。しかし僕はほとんど、撮影される商品を注視するのみだ。するとスタジオの広さにかかわらず、そのうち僕は、小さな箱に閉じ込められた気分になってくる。閉所でひとつのことに集中している、という状態が、僕はことのほか好きだ。江戸川乱歩の小説で、幻灯機の中に閉じ込められてしまった男の話がなかったか。
商品撮影は大抵、香盤の通りには進まない。つまりいつ終わるかが正確には分からない。だからその後の予定も立てづらい。今日の撮影は、意外や12時05分に完了した。いまいる場所は上野と浅草のあいだに広がる寺院群の中。夕刻までは何をして過ごすべきかと、しばし考える。
朝飯 焼き鮭、煮卵、納豆、唐辛子の炒りつけ、柴漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「ドトールコーヒーショップ」のトースト、アイスロイヤルミルクティー
晩飯 「尾張屋」の2種のお通し、穴子の煮こごり、鯨ベーコン、おでんあれこれ、「立山酒造」の本醸造酒(冷や)、燗酒