2016.9.21 (水) 温め酒
このところは午前3時台に目が覚めている。着替えて顔を洗い、食堂に入って先ずは、仏壇に上げるお茶のためのお湯を沸かす。きのうよりも気温は高そうだ。いまだ夜ではあるけれど、窓の遮光カーテンを上げる。
ふと気づくと東の空の低いところに、平たく横に長く、オレンジ色の光が見えている。その雲の隙間はやがて金色の混じったような光にこじ開けられるようにして上下の幅を増し、やがて日が昇り始める。久方ぶりの太陽である。
自分は仕事着においては、盛夏から厳冬期を経て初夏に至る1年のあいだに、指折り数えてみれば9回の衣替えをする。朝こそそれほど寒くなかったものの、夕刻には遂にたまらず、半袖ポロシャツの上に長袖のTシャツを重ねる。現在の秋の長雨から、「つい先日」と思われる気温30℃超の日々には戻れないのだろうか。寂しいことだ。
出張先の新宿タカシマヤから社員への土産として家内が買って帰ったししゃもの燻製を製造部長のフクダナオブミさんに手渡すと「これは日本酒だわね」とフクダさんは言う。「もう、燗酒か、お湯割りの季節だわな」と僕は答える。
気になって「温め酒」ということばを稲畑汀子の「ホトトギス季寄せ」に当たってみれば、それは秋十月の季語だった。
朝飯 生のトマト、たまり漬「七種きざみあわせ(だんらん)」を薬味にした納豆、鰯の丸干し、明太子、薩摩揚げの淡味炊き、炒り卵、メシ、シロ菜の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 カプレーゼ、雲丹のクリームスパゲティ、チーズ、“Chablis Billaud Simon 2014”、ホイップクリームを添えたチョコレートケーキ