2022.6.2 (木) 朝めし
自由学園男子部1回生のヤノナオシさんは、35回生の僕からすれば34年先輩、ということになる。ヤノさんのお宅は神保町の靖国通りに面した便利なところにあり、種々の理由により1990年代には随分とお邪魔をした。
ある朝、3階の会議室から2階のご自宅にうかがうと、ヤノさんは朝食の用意をしていらっしゃった。問わず語りにヤノさんがおっしゃるには、奥さんが先に逝かれたことを想定して、料理に慣れようとしているとのことだった。そのころの僕は、朝食を自分で調えるなどは考えもしなかった。だからヤノさんの実践には、大いに感心をした。
そんな僕も、今は朝食を作る。先ず、土日月は朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日のため、家内は5時台より隠居に入る。よってこの3日間の朝食は自分で作る。それに加えて今週は、家内は月曜日の夕方から出かけて戻ってくるのは本日。というわけで、先週の土曜日からはずっと、朝食はひとりで作り、ひとりで食べている。
「ひとりで作り」とはいえ、どうということはない。味噌汁の出汁は前夜からの水出しだから簡単だ。冷蔵庫には常備菜がある。あるいは買ってきたものを器に盛るだけ。熱を通した方が美味そうなものは炙ったり蒸したりするものの、それも大した手間ではない。
朝食は、日本にいる限り、和式でなくては気が済まない。そして今朝もそんな朝食を作って摂り、仕事場へと降りる。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、グリーンアスパラガスの焼きびたし、納豆、ミズの炒り煮、ピーマンの網焼き、温泉卵、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「鳥よし」のカツ丼
晩飯 海苔巻き其の一、海苔巻き其の二、五目おこわ、「梅と星」の稲荷寿司、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「紫野和久傳」の「西湖」