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清閑 PERSONAL DIARY

2017.4.12 (水) 真反対

4時30分、東の空のもっとも下の部分はうっすらと紅く、しかし上に行くに従って薄まり、やがて水色と灰色の入り交じったようなものになる。更に上へ行くとその水色は濃さを増し、天頂に向かっては紺色から黒にちかくなっていく。

カドマル商店のキリンビールの看板の真上、空の青が紺色に近づくあたりに金星が皓々と光っている。鳥が啼く。しかしこの時間から啼き始める鳥はごくわずかだ。

「今って、朝は5時台から明るいんですね」と、真夏にfacebookに書いた人がいる。僕とは真反対に深夜にこそ仕事のはかどるタチで、だから夜明けの空を眺めるなどはしない人なのだろう。「5時台どころか、3時台から明るいですよ」と、そのとき僕は返信をした。

5時20分、ウチから見ると、今の朝日は宇都宮証券の看板の向こう側に昇る。冬にくらべれば隨分と東に寄っている。夏至に向かって太陽は、これから更に東へと、というか北へ寄っていくのだ。その、年間の角度の差には驚くべきものがある。

日の出が早くなるにつれ、有り難い気分が増すのはなぜだろう。しかし深夜にこそ仕事のはかどる人は、日の出の時間などにはハナから興味を持たないかも知れない。


朝飯 大根おろし、牛蒡と人参のきんぴら、塩豆の卵とじ、人参とピーマンとウインナーソーセージのソテー、胡瓜の古漬け、らっきょうのたまり漬、じゃこ、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 トマトとルッコラとモツァレラチーズのサラダラルドとカキ菜と2種のキノコのスパゲティ“Petit Chablis Billaud Simon 2015”「久埜」の草餅おなじく桜餅おなじく最中

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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