2022.5.25 (水) 即、購入の手続きを
学生のころも修行中も、新橋と海のあいだにクルマを走らせるたび、中銀カプセルタワービルは僕の視線を吸い寄せた。このビルについての情報が昨年から目立ち始めたのは、2022年4月の解体開始が近づいたことによる。
その外観は未来的で面白く、愛らしくさえあった。設計者の意図した「新陳代謝」が実現されることはなかったものの、その実験的な目論見が実際の建物として結実したのは、半世紀前の日本が、いまだ若かった証拠だろう。
田中長徳は、かつてこのビルの一室を「銀座八丁庵」と名づけて使っていた。そしてしばしば日記に書いた。それを思い出して「田中長徳 中銀カプセルタワービル」と検索エンジンに入れてみた。当該の日記より先にあらわれたのは「ライカと味噌汁」という彼の著作だった。
早速これを探してみる。amazonでは定価1,650円のこの本が、送料を入れれば2,000円以上で取り引きをされていた。本を定価より高く買うことには、あまり気が進まない。よって更に探すとメルカリに送料込み1,200円の品があった。しかもこちらには新聞の書評の切り抜きなど「おまけ」も付いている。即、購入の手続きをしたことは言うまでもない。
僕の持つ田中長徳の写真集や評論、随筆は20冊を越える。しかし未読は1冊もない。「ライカと味噌汁」も、すぐに読むことができるだろう。
朝飯 納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、ラタトゥイユを添えた目玉焼き、胡瓜と蕪のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、菠薐草のおひたし、メシ、豆腐とレタスの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 「古市庵」の鮨、「新政」のエクリュ生成2020(冷や)