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清閑 PERSONAL DIARY

2022.4.9 (土) お祭

ドン、ドンと花火が上がる。「何だろう」といぶかしむ家内に「お祭だよ」と僕は答える。時刻は朝の6時。食卓の、僕の席からは右手に見える空は青く晴れ上がっている。

粗相があってはいけないから「8:00会所 8:40神社」と書いたポストイットを、おとといエレベータの中に貼っておいた。それに従って、朝礼を終えると即、初穂ほか諸々のお金の入った封筒を持って町内の公民館へ行く。そしてそれをウカジシンイチ自治会長に手渡す。

春日町の交差点まで戻ると、開店25分前にもかかわらず、店の駐車場にクルマが駐まっている。近づいてお急ぎであれば店を開ける旨をご説明する。お客様の目的は「汁飯香の店 隠居うわさわ」での朝食だった。隠居の開店時間は漬物の店と同じく8時30分だ。それまでお待ちいただくよう、ご説明をする。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場を掃除し、4階へ戻って仕事着から白いシャツ、紺色のパンツ、紺色の上着に着替える。もちろんネクタイも締める。事務室へ降り、8時28分になったところで先ほどのお客様を隠居へご案内する。時刻は8時35分。そのまま責任役員を務める瀧尾神社へと向かう。

一の鳥居の両脇には、山岡鐵太郞筆の大幟がピンと張られて立てられている。参道には桜。二の鳥居の奥、拝殿前では当番町朝日町の方々が、役員、金棒引き、各々の家族と、入れ替わり立ち替わり記念写真を撮っている。

「宮司一拝」から「開扉」を経て「撤饌」に至る、ほぼ1時間をかけて行われていた神事は数年前より徐々に簡略化をされて、今や隨分と短くなった。こちらもまた簡略化をされた、猪口1杯の直会を終えて拝殿より降りる

2020年の大祭は、お囃子もなく渡御もなく、神事のみで静かに終わった。2021年は、金棒引きや稚児の姿は復活したものの、旧市街の全町内を回る渡御は諦めた。その渡御が、今年は小規模ながら復活をした。猿田彦を先頭として往くきらびやかな行列を眺めながら頭に浮かんだ言葉は「復興」だった。

来年の大祭は、今年のそれよりもう少し、また元に戻っていることを期待している。


朝飯 肉じゃが、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ポテトサラダ、蓮根のきんぴら、沢庵、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布とブロッコリーとパプリカの味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦、ライス
晩飯 苺と春菊の白和え、若布と玉葱と長葱の酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、春子漬け、豆腐となめこと万能葱の味噌汁鶏のソテーの日光味噌「辛ひしお」添え孫の残したおむすび、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、孫の作ったドーナツ、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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