2022.4.4 (月) 葛藤
つい先ほどまであったものが突然、消える、ということが年に幾度か起きる。
3月もなかばを過ぎるころ、暖かい日の続くことがあった。「冬もこれまで」と、ダウンベストや毛糸の帽子を一斉にクリーニングに出した。それを笑いながら見ていた神様でもいたのだろうか、その後、寒さがぶり返した。
クリーニングから戻った帽子をふたたびおろすのも業腹だ。よってこれからは春秋用の、綿麻混紡のウォッチキャップをかぶることにした。帽子には上着1枚とおなじ保温効果があると、イヴォン・シュイナードは「アイスクライミング」に書いている。厚着や重ね着を嫌う僕に、帽子は欠かせない。その、かぶり始めて間もないウォッチキャップが数日前に突然、消えた。
ウェブショッピングの便利さのひとつは、購買の履歴が自動的に記録されることだ。メーラーの「通信販売」に「キャップ」で検索をかけたところ、この帽子は2015年2月9日に3,990円で買ったもだった。市場には同じものが今もある。
それを買えば、いくらも間を置かないうちに、見失った帽子がひょっこり出てくる。買わなければ、見失った帽子は永遠に出てこない。そのような気がしてならない。さて、どうすべきか、である。
朝飯 めかぶの酢の物、レタスのサラダ、納豆、ミートボールのケチャップ煮、沢庵、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、トマトとレタスと若布と長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の雷ラーメン
晩飯 酢蓮、刺身湯波、蕪と胡瓜のぬか漬け、いぶりがっこ、ごぼうのたまり漬、揚げ湯波と菜花の炊き合わせ、カツ煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「久埜」の草餅と桜餅、Old Parr(生)