2022.3.17 (木) ガーベラ
きのうの夜の地震は強くて長かった。目を覚まして布団の中で収束を待つものの、揺れはいつまでも止まない。寝室から廊下に出る引き戸は揺れの最中だから、いつものように軽くは開かない。応接間では、飾り戸棚の一輪挿しが倒れたため、横にしたまま床に落ちない場所に置き直した。仏壇の中で、気になる音がする。ようよう揺れの落ち着いたところで扉を開けば、菓子を載せた高台1客と位牌1基が落ちていた。
2月24日に引き続いて、今日は隠居で2度目の撮影がある。写真は5月の設定だから床の間の「筑後途上五絶」は朝のうちに外して今井アレクサンドルの「ガーベラ」に掛けかえる。この、50号のキャンバスに描かれた絵は2011年3月、東日本大震災の見舞いとして今井が僕にくれたものだ。
きのうの地震により製造現場では、天井から照明が1台、外れて垂れ下がった。その照明を取り付けた業者に連絡をすると、30キロの道のりを数十分で駆けつけてくれた。隠居での撮影は、僕が見に行く前に首尾良く終わった。
銀行まわりなどが一段落した16時に隠居へ行く。そして「ガーベラ」を外して「筑後途上五絶」をふたたび掛ける。木造の古い家は、地震に強いところがある。隠居の食器や調度は何ひとつ落ちず、ずれてもいなかった。
朝飯 温泉玉子、ひじきと人参と揚げ湯波の炒り煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 胡瓜とセロリとレタスとルッコラのサラダ、2種のトースト、鶏とリガトーニのグラタン、Chablis Billaud Simon 2015