2022.3.15 (火) 健康診断
歯医者では口の中で道路工事まがいのことをされても平気だ。伊豆の治療院での、拷問のような治療にも絶えられる。鼻から入れる細いスコープが開発される以前の、喉から入れる胃カメラも苦にしなかった。ただ、血管注射だけが怖い。その怖さは、不気味さと言い換えるべきかも知れない。皮膚を透かして青黒く見えている血管に針を刺される、その不気味さは、たとえば蛙の活き作りがあったとして、そのいまだピクピクと動いている内臓を生で食えと無理強いされる気持ちに近い。
会社の健康診断は、総勢10名の医療関係者を社内に迎え、8時より始まった。視力、聴力、心電図。身長、体重、レントゲン。自分の問診票を手に、あちらこちらを巡る。そして最後に回したのが採血である。
血管注射を恐れる気持ちのあることを伝えると「でしたら細い針にしますね」と係の女の人は言ってくれたけ。その心遣いは有り難いものの、血管に針を刺される事実は変わらない。しかし今日の人は上手かった。文章が長くなるから細かくは書かないが、日進月歩する採血用の器具も、不気味さの軽減には大いに役立っている。
ところで9年ほど前より漸減を続けている体重は、昨年からまた2キロ減った。2キロも減れば漸減でもないと、この日記を検索してみた。どうやら昨年はすこし太ったらしく、そこからまた元に戻っただけのようだ。BMIは19.58で、適正体重より7キロ少ない。加齢と共に太る人もいるけれど、僕のような例も、またあるのだ。
午後、琴平山の手前の空を、雲のようにかたまった花粉が風に運ばれていくところを目撃する。視線を南に転ずれば、例幣使街道の杉並木が大量の花粉を吹きだしている。花粉の季節は、5月のなかばごろまでは続くらしい。
昼飯 「ふじや」の広東麺
晩飯 人参と夏みかんのサラダ、トマトと玉葱のサラダ、TIO PEPE、エリンギと菠薐草のソテーと自家製のソースを添えた2種のビーフステーキ、チーズ、そのチーズを塗ったトースト、Nuits Saint Georges Les Hauts Poirets Machard de Gramont 1983