2022.3.9 (水) 伊豆治療紀行(3回目の2日目)
「オレはボケでしまったのではないか」と懸念されることを、今朝は立て続けに3度も経験した。
ひとつ目。3階の風呂へ行こうとして廊下のエレベータの前まで来て、扉の脇にある、いまエレベータが何階にいるかを示す板の「3」の部分を押してもエレベータはウンともスンとも動かない。「風呂は6時からとのことだったが、今日は何かの具合により、いまだ開かれていないのだろうか」と、部屋へ戻った。わざわざ書くこともないが、エレベータは、先ず、上へ行くか下へ行くのかのボタンを押さなければ、今いる階へは来てくれない。
ふたつ目。エレベータの前から部屋へ戻る際に、部屋の外にある部屋番号の「表札」まで手を伸ばしてカードキーをかざした。カードキーは、ドアノブ直下にあるセンサーにかざさなければ、解錠はされない。
みっつ目。部屋の洗面所にあった歯ブラシのセットを持って3階の風呂へ行く。歯ブラシとチューブは脱衣所で袋から取りだした。その歯ブラシとチューブを持って洗い場に入り、ひとりずつ仕切られた洗体場の正面、シャンプーなどの並べられた台に置いた。そして頭とからだを洗ってその歯ブラシとチューブを見た瞬間「誰だ、使った後の歯ブラシとチューブをこんなところに置きっぱなしにしたヤツは。オレが奉仕の精神を発揮して片付けてやろう」と、それを浴場の隅にあるゴミ箱に捨てた。
とんでもない勘違いをする、ということが、ごくたまにある。これまでは「ごくたまに」だったけれど、今朝はちと頻度が高すぎた。認知症の始まりでなければ幸いである。
ところで定宿の1室2名の宿泊料は、朝食込みが23,760円のところ、素泊まりなら15,400円。つまり朝のブッフェの価格が8,360円、ひとり4,180円とは、帝国オークラならいざ知らず、どうにも自分の間尺に合わない。よって今回は素泊まりにして、朝食は外で摂った。価格はふたりで1,208円だった。
電子ペンによる治療は、1日目にくらべれば2日目の方が、辛さは幾分か弱まる。それは、1日目の治療により症状が改善するからだ。しかし辛いことに変わりはない。1個所あたり2、3分。その電子ペンの患部への「押し当て」を左右の膝の周辺数十個所に受けて伊豆高原を去る。次はひと月後に来るように、先生には言われた。いまだ楽観はできない、ということだ。
東京駅から日本橋に移動をして夕食を摂る。そして浅草18:59発の下り特急に乗って21時前に帰宅を果たす。
朝飯 「ガスト伊豆高原店」の目玉焼き&ベーコンソーセージセット、トースト
晩飯 「玉ゐ日本橋本店」の穴子の酢の物、あ巻き、箱めし小箱、あなご酒