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清閑 PERSONAL DIARY

2017.4.3 (月) 春雷

所用にて午前、巣鴨に至る。生来の荷物嫌い、手ぶら好きではあるけれど、そうはいかない事情がある。それでも今日はコンピュータは不要と考え、荷物は軽くした。それが裏目に出て、訪ねた先でしばし冷や汗をかく。その自分の落ち度を、しかし有能なオネーサンのお陰で何とか取り戻し、予定していた仕事は完了した。

そこから本郷三丁目に移動をする。あちらこちらで桜が咲いている。その花の開き具合は2分から5分といったところだろう。東京の桜は、例年なら三月場所の千秋楽のころには散っている。それがいまだ2分から5分とは、それだけ今年の春が寒いのだろう。

春が寒いといえば、今年は冷夏との予報が出ているらしい。僕はただただ、とびきり暑い夏が、とびきり長く続くことを願っている。

夕刻に次男と池袋で飲酒活動をしていると、上からゴロゴロと音が響き、それが長いあいだ途切れない。事件や事故に巻き込まれるのは御免である。店の、階下から狭い階段を上がってきたオニーチャンに訊くと、その音は雷とのことだった。

窓の外に目を遣ると、ときどき強い風が吹いている。しかし驟雨は遂に来ない。そして雨は、僕が家に帰るまで降らなかった。今日の雷が、いわゆる「春雷」なのだろうか。春の雷鳴は、はじめて耳にしたような気がする。


朝飯 3種のおむすび、ほうれん草の味噌汁
昼飯 「ドトール」の金時豆のパン、コーヒー
晩飯 「男体山」のあれやこれや、チューハイ、それを濃くするためのキンミヤ焼酎

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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