2022.2.26 (土) 検分と入力
倉庫の棚には掛け軸が無造作に積まれていた。2020年3月、「汁飯香の店 隠居うわさわ」を開店するに当たってそこからめぼしいものを見つけようとした。しかし最初に引き出した箱の中味をなかば開いたところで「こりゃ、ダメだ」と、思わず声が出た。横にいた長男は同意をするように笑った。
それでも箱で70数合、双幅、三幅を含めて80余の掛け軸を、そのまま放っておくわけにもいかない。それからほぼ1年を経た2021年の春にようやく骨董商を呼び、鑑定をしてもらった。
80余軸のうち贋作は1軸と双幅一対の3軸のみだった。残りはすべて真作。そのうち「まぁまぁ」と骨董商が選り分けたものは30余軸。そこに無名の人によるものでも「これは悪くない」と僕が感じたものを加えると、双幅三幅もあわせて38軸になった。
80余は無理としても、せめてこの38軸に限ってはコンピュータにデータ化したい。そう考えて、今日は午前よりその作業に取りかかった。
いちいち床の間に掛けているヒマは無いから鴨居に釣り具を取り付け、そこに軸を1本ずつ長男が掛けていく。入力するのは通し番号、作者、題、季節、備考、評価の6項目。評価は僕と長男の話し合いによりABCに分けた。話し合いとはいえ時間は1軸あたり数秒から数十秒である。それでも開いた軸を綺麗に巻き戻すには時間がかかる。本日、検分できたのは17軸のみだった。
それら17軸を評価別にまとめてみれば、Aが3作、Bが5作、Cが11作となった。とにかく当方の琴線に触れるものは非常に少ない。残る21軸は来月4日に入力の予定である。
朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、牡蠣の醤油煮、牛肉と牛蒡と巻湯波の炊き合わせ、納豆、菜の花漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 チーズ、TIO PEPE、トマトと胡瓜と玉葱のサラダ、マッシュドポテトと自家製ステーキソースを添えたビーフステーキ、VOSNE ROMANEE Jean Gros 1985、「久埜」の草餅、Old Parr(生)