2022.2.1 (火) これはちと強力
新品のクルマを買って、それをどこかにこすって傷をつければ、気分が損なわれることは確実だ。しかし、欲しくて堪らなかった古いクルマが予期せず自分のものになったとき、その表面にある塗装のはがれやこすれた跡は、むしろ頼もしい。それは向こう傷であり、また貫禄である。
本はほとんど古書でしか買わない。安い、ということもあるけれど、誰かが入ったあとの風呂の湯、とでも表現すべき柔らかさが好きなのだ。ヨゴレ、ヤケ、シミ、イタミ、書き込みなど、古書に特有の「難」も、まったく気にしない。
しかしながら、今回の「難」は、ちと強力だった。本は、日本ジャーナリスト専門学校という、今は無くなってしまった学校の図書室から市場に流れたものだった。裏の見返しに貼りつけられた貸出票の袋と貸出期限票、透明の粘着シートで固定されたカバーが見返しの地図を隠している。
カバーは、カミソリを使えば外せるだろう。しかし貸出票の袋と貸出期限票は、どうやら糊付けをされているらしい。参照すべき地図が見られなくては困る。とにかくこの本には、併せてインドシナの地図が必要だ。安く手に入れられれば幸いである。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮を薬味にした納豆、紅白なます、菜花のおひたし、たたき牛蒡、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜と人参と牛蒡と菠薐草と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 たたき牛蒡、白菜キムチ、菠薐草のナムル風、人参のサラダ、塩らっきょう、鶏と蕪と里芋のタッカンマリ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、2種のチョコレート、Old Parr(生)