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清閑 PERSONAL DIARY

2022.1.30 (日) 幾何級数的に

今月17日の日記にも書いたし、他にも何度か書いているかも知れない、僕は本は、ほとんど飲み屋かプールサイドか乗り物の中でしか読まない。

「朝は3時、4時に起きるのだから、時間は充分にあるだろう」と問われれば、夜明けから朝にかけては日記を書いている。おととい、きのうの日記を書いて時間が余れば、更に、いつでも使うことのできる日記を書く。あるいは仕事をする。夜は食事を済ませればすぐに入浴をして寝る。休日は基本的に無い。活字中毒ではあるものの、家で本を読むことは、ほぼ無いのだ。

しかし今朝は例外的に、食堂のテーブルに本を開いた。「やめられない、とまらない」の本に行き当たったからだ。細川布久子の「私の開高健」は、先日の伊豆行きに持参して読み始めた。後半に入って失速する読み物は少なくない。しかしこの本は、終わりに近づけば近づくほど幾何級数的に面白さを増す。残りのページの少なくなることが惜しくて堪らないものの、そのページを繰る手も止まらない。

ふと「そろそろ明るくなるころだろうか」と考えてカーテンを巻き上げる。東南東の低いところに旧暦12月28日の細い月が見えている。明けの明星も見えている。ふたたびテーブルに戻って活字を追う。

朝の光が強く差しはじめたところで時刻は6時45分。朝食の準備にかからないと、後が忙しくなる。ようよう本を離れて席を立ち、オレンジ色の眩しいアイランドキッチンの向こう側、正面へと回る。


朝飯 韮のおひたし、納豆、生のトマト、焼き鮭、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 白菜漬け、めかぶの酢の物、春菊のサラダ、蒲鉾、塩らっきょう、焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、杏仁豆腐、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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