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清閑 PERSONAL DIARY

2022.1.2 (日) 初売り

きのうの午後は昼寝をしたにもかかわらず、そして夜は早く寝に就いたにもかかわらず、今朝は6時まで眠ってしまった。まるで幼稚園生なみの睡眠時間である。からだが何かを取り戻そうとしているのかも知れない。即、製造現場へ降りて、朝飯前の仕事に取りかかる。

朝礼には、後から来るパートタイマーを除いてズラリと社員が輪になる。みな無事に新年を迎えられたようで嬉しい。いつの頃からか毎年、新春最初のお客様に地酒の4合瓶を進呈するようになった。その進呈係として開店前に店に呼ばれる。今年のお客様も、意外なプレゼントに驚き、喜んでくださった。

夜が明けたときにはうっすらと雪の積もっていたきのうとは異なって、今日の空は晴れ上がった。「日本の正月は、やはりこうでなくては」と思う。正月といえば、むかしは凧揚げ、独楽まわし、羽根突きが遊びの代表だった。今それをする人は、どれほどいるだろう。「雑煮にだけは無くなってもらいたくねぇな」と心から思う。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品のついでに如来寺のお墓に寄る。花立てに水を足すためだ。しかしきのうの朝に供えた白菊はその全体が凍り、花弁は薄茶色に固まっていた。よって叔父のお墓の分も含めて4基の花立てを水場に運び、氷を溶かすため、水を満たした閼伽桶に沈める。ここから先は、素手では無理だ。ゴム手袋を取りに会社へ戻り、ふたたび水場に立つ。そして「オレの日常には、神仏に関係することが多いなぁ」と感じる。

夜はいま家にいる全員、すなわち僕と家内と長男の3人にて街のフランス料理屋を訪ねる。市場が休みになる正月は、カレーライスとハヤシライスに限って食べさせてくれるのだ。

この店も含めた日光の優れたあれこれについて「鄙には希な」とする僕に対して「冗談ではない、これを語りて平地人を戦慄せしめよ、だ」と長男は言う。まぁ、その通りなのだろう。


朝飯 お雑煮、なすのたまり漬のからし和え
昼飯 「コスモス」の会社支給のハンバーグデミグラス弁当
晩飯 “Finbec Naoto”のポテトサラダごぼうのスープ牛頬肉のハヤシライスらっきょうのたまり漬、きゅうりのたまり漬、チーズの盛り合わせ、ワインリストのブルゴーニュのページでいちばん安かった赤ワインダークチェリーのタルト、コーヒー


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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