2021.12.12 (日) このところ何だか
すこし前までの、紅葉狩りのお客様は「GoToトラベルキャンペーン」のあった昨年より少なかったような気がする。しかし上澤梅太郎商店は、その秋のひと山からいくらも間を置かないまま、年末贈答の繁忙に突入する。この師走の大きな山をくださるお客様には、感謝してもしきれない。
店はなぜか、昼どきに客足が増える。社員たちは時間をずらしながら昼食を摂る。それでも人員は薄くなるから、僕が販売の補助に入る。そうして忙しく働いてる最中に、足元が上下に細かく揺れている、ような気がする。「これは自分だけの、脚の血流か何かによる感覚だろうか」と考えるうち、その揺れが徐々に強くなる。僕は数メートルの範囲内にいらっしゃる複数のお客様に「地震ですね」とお知らせをする。
3.11の大地震のときには、店と同じ屋根の下にある事務室にいた。あのときには、鉄筋コンクリートにより強固に作られた建物さえ崩れてしまうのではないか、という恐怖を感じた。地震はどこまで強くなるか分からない。そこのところが何とも不気味である。揺れは幸い、すぐに収まった。
午後の何時ころだっただろうか「このまま受け続けても大丈夫ですか」と、販売主任のハセガワタツヤ君が焦り気味に事務室へ顔を出す。店で承った贈答品のお送り先が、とんでもない数になっているという。僕は数秒のあいだ考えて「今日はこのままお受けしよう。そして明日からは納期を1日、延ばそう」と答える。そして短い覚え書きを書いて、事務係のカワタユキさんに手渡す。
終業後、4階に戻ると、仏壇の水とお茶がお盆にこぼれていた。4階の揺れは1階のそれにくらべて格段に大きいのだ。このところ、何だか、地震が、多い。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、菠薐草と海苔のおひたし、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、白菜キムチ、メシ、トマトと水菜と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 牡蠣のコンフィ、「片山酒造」の「ひやおろし純米吟醸」(冷や)、トマトとレタスのサラダ、南瓜の煮物と上澤梅太郎商店のステーキソースを添えたビーフステーキ、Chateau Leoville Las Cases 1984、苺のショートケーキ、Old Parr(生)