2021.12.7 (火) 星と月は天の穴
「雨が降ってるのに、空は晴れている」という詩が桑田佳祐にある。起きて洗面所のカーテンをずらすと、道は濡れているのに空には星が見えている。時刻は4時13分だった。
4時35分、先ほどの星を確かめようとして、食堂の窓に近づく。記憶した方角に、しかし星は見えない。「そんな馬鹿な」と窓を開け、空中に顔を突き出してみる。日光街道を疾走するトラックの、タイヤの水を切る音が聞こえてくる。雲が空一面に広がったらしい。
見つからないといえば、毎年、寄付を目的として社員の分も含めて買っているワカメの、車椅子の印のある袋が冷蔵庫から忽然と消えた。ワカメはいまだ、袋に3分の1は残っていたはずだ。これを欠くと、予備の乾燥ワカメを使うしかない。しかし乾燥ものは薄く、風味も生には遠く及ばない。あの肉厚の生ワカメは一体全体、どこに消えてしまったのだろう。
製造現場での、早朝の仕事が続いている。きのうは靴に水が染み込んで、靴下を濡らした。よって午前のうちにワークマンへ行く。そして手を使わなくても脱ぎ履きのできる、短いゴム靴を買う。英国製の洒落た品もあるにはあるが、僕には1,500円のもので充分だ。
夕食には何を食べたいかと訊く家内に、保育園へ出かけようとしていた孫は「お好み焼き」と答えた。お好み焼きを食事とする常識は、僕には無い。しかし孫がそう言うなら、僕は従うのみだ。夜はそのお好み焼きと焼きそばを肴にして焼酎のお湯割りを飲む。
朝飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、茹でたブロッコリー、しいたけのたまり炊と里芋のすき焼き風、納豆、菠薐草の胡麻和え、2種の蒲鉾、メシ、人参とセロリの味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、お好み焼き、焼きそば、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、孫の残した羊羹、Old Parr(生)