2021.11.28 (日) 残るもの、通り過ぎていくもの
写真を撮って、後からそれを見る。すると、撮るときには気づいていなかったものが写っている、ということがある。戦場など緊迫したところでは、撮った覚えのないものが撮られていた、ということもあるだろう。カメラが銀塩からデジタルになり、いつでもどこでも写真が撮れるようになった今は、我々シロートにも、覚えのない画像が記録されている、ということが起きる。
きのうの日記のために、きのうの画像をデジタルカメラからコンピュータに移す。するとそこには撮ったことを忘れていた、きのうの日本経済新聞朝刊40面にiPhoneをかざした画像があらわれた。記事は松本隆についての評論で、その「風をあつめて」の歌詞に「へぇ」と感心して撮ったものと、思い出した。
だったら「ところは東京麻布十番折しも昼下がり、暗闇坂は蝉時雨」の詩についてはどうなのだろうと考えて検索エンジンに当たったら、こちらもまた松本隆によるものだった。
「ところは東京麻布十番…」と歌い出される「暗闇坂むささび変化」は、数十年を経ても歌詞を覚えていた。しかし「風をあつめて」の「緋色の帆を掲げた都市が碇泊している」は、今回、はじめて認識をした。
歌は多く、詩と曲からできている。今朝は、歌詞には頭に残るものと、通り過ぎていくものがある、ということにあらためて気づいた。そしてすこし考えれば分かるけれど、通り過ぎていくものが残るものにくらべて劣る、ということはないのだ。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、生玉子、なめこの醤油煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、「なすのたまり漬」のからし和え、メシ、ベーコンとピーマンの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 春雨サラダ、若布と玉子のスープ、搾菜、焼売、蒸し餃子、焼き餃子、ソース焼きそば、麦焼酎「こいむぎやわらか」(前割のお燗)、ドーナツ、Old Parr(生)