2022.1.19 (水) 観光しない人、観光地へ行く(中)
今月11日の日記を書くため「湿った空 乾いた空」をあらためようと思った。これを読んだのは20代のはじめのころだから、特に印象に残っている部分についても、記憶違いの可能性がある。吉行淳之介の書いたものは、文庫本でほとんど揃っている。それらは今、長男の本棚にある。探してみたものの、しかしそれは見つからなかった。
古い文庫本は文字が小さい。ページが焼けていれば、余計に読みにくい。その古書をインターネットで取り寄せるのは冒険だ。しかし届いた個体の状態は、それほど悪いものでもなかった。そして僕はその「湿った空 乾いた空」を、2日かけて読んだ。
この四半世紀ほどのあいだ、小説にはほとんど手を延ばしていない。なぜか読めなくなってしまった。「湿った空 乾いた空」は小説とはいえルポルタージュ、あるいは紀行文と言えないこともない。だから読めた。僕は活字中毒ではあるけれど、読書感想文は書けない。「湿った空 乾いた空」については「2度読んでも面白い」と言うのみである。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、トマトと若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」のカツ煮膳
晩飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の弁当、デザート