2021.11.18 (木) そう言われてみれば
紅葉見物の観光客による繁忙は、毎年、勤労感謝の日を含む連休まで続く。言葉を替えれば、それから先は、観光のお客様は激減する。ところが上澤梅太郎商店の仕事は、ここで一段落はしない。間を置かず、年末の贈答の季節に入るからだ。
10時30分より各部の場長を集めて月例の会議を行う。
おととし12月の日記を読み返していて、その26日のところに「地方発送は本日の受注分から新年の出荷にしたいと事務係のカワタユキさんとマスブチサヤカさんが言ってきた」とあることに気づいた。昨年は、そのようなことは無かった。それではなぜ一昨年は仕事が滞ったか。
それを会議の席上で訊ねたところ、その師走には「おうちたまてばこ」と「なめこのたまり炊」のふたつの商品が、異なるテレビ局からそれぞれほぼ同時に紹介されていたことが分かった。そう言われてみれば「おうちたまてばこ」の包材は払底し、僕はこれを12月30日に東京まで仕入れに行った。また「なめこのたまり炊」は瞬時に売り切れたことを思い出した。
テレビの取材は、いきなり来ていきなり放送、ということもある。「だったら、今年はこうするよ」と僕は自分なりの安全策を提案して、皆の了承を得る。
2時間ほどの会議が完了して後は、仏壇を軽く拭き掃除する。線香立ての外に散った灰は、日中にしか目に見えない。明後日はオヤジの祥月命日である。
夕刻には家内と長男と3人で集まって、労務関係と「汁飯香の店 隠居うわさわ」の新年1月の営業について打合せを行う。
終業後、キャッシュレジスターの精算に手間取る。更には週末からの飛び石連休に備えて、釣り銭に両替するための現金を揃えることにも、またまた時間を取られる。遂には「もう夕食はできている」と家内から館内電話が入る。「やっぱりメシの前には、食卓でひと呼吸、置くべきだわな」と感じる。明日はもう少し、はやく上がろう。
朝飯 ハムエッグ、じゃこ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、メシ、白菜の味噌汁
昼飯 焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、じゃこ、なめこの醤油煮、鰹のソテーのお茶漬け
晩飯 ベビーリーフとツナのサラダ、スパゲティナポリタン、Givry 1er Cru La Brulee 2018、苺と栗のショートケーキ、Old Parr(生)