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清閑 PERSONAL DIARY

2021.11.15 (月) 朝飯前

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の開店は2020年3月。その直前に、床の間に掛ける軸を長男と選ぼうとした。倉庫には箱で70数合、80余軸の掛け軸がある。中にはめぼしいものもあるだろうと踏んでのことだった。しかし最初に開いた箱の中味は、裸電球の夜店にぶら下がっているたぐいの駄物だった。

それでもどうにかしなくてはならない。「大正三年秋和堂観題」と箱書きのある椿椿山の双幅をようよう選んで隠居に運んだ。残りの70余軸は見ずじまい、である。

しかし兎に角、それらが家にある限りは、いつか検分をしなければならない。そしてほぼ1年後、今年の春にようやく東京から骨董商を呼び、鑑定をしてもらった。

80余軸のうち贋作は1軸と双幅一対の3軸のみだった。残りはすべて真作。とはいえ、いずれ劣らず大したものではない。それでも隠居のお客様のお目に入れて恥ずかしくないと思われるものを選ぶと30数軸が残った。それらは箱を拭いて元の場所に納めた。

問題は夜店水準の残り半分で、これらはいまだ、鑑定を受けた座敷に置かれたままだ。その座敷は今月24日に恵比寿講のお祭に使う。そういう次第にて、遅くもそれまでには片付けなくてはならない。

今朝はたまたま2時台に目が覚めた。この好機を逃す手は無い。布巾は既にして充分な量を用意してある。

和室の掛け軸を台車に載せて食堂の丸テーブルに運び終えたのは3時40分。中味のある箱35合と空の5合は100年あるいはそれ以上の歳月の埃を帯びている。すべてを拭き終えたのは4時18分。これらを倉庫の棚に戻して食堂に戻ると4時40分。朝飯前の仕事とはいえ「やれやれ」である。


朝飯 トマトのたまりピクルス、なめこの醤油煮、トマトとハムとじゃがいものサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、舞茸の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 茄子の油焼き、里芋の煮ころがし、ふきのたまり漬、胡瓜の醤油胡麻油漬け、大根の味噌汁、キャベツを添えた鶏もも肉の味噌漬け焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、チーズ、TIO PEPE


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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