2021.11.3 (水) arbeit
8時50分、長袖のTシャツを脱ぎ、きのうの日記に書いたヒートテックも脱ぐ。そして押入のプラスティックの箱から半袖ポロシャツ1枚を引き出し、これを着る。からだを動かしたせいか、朝から暑い。以降は半袖ポロシャツ1枚で、夕刻まで快適に過ごす。
「腑に落ちないのは酒を売る人々のこと」と、オマル・ハイヤームは詠んだ。「汗をかいて気持ちが良い」という人の気が、僕は知れない。
日中、蔵の冷蔵庫から店の冷蔵ショーケースに、何度も商品が補給される。本日、道の駅に「日光街道ニコニコ本陣」に何度、納品に通ったかを僕は覚えていない。
「今日はこの秋でいちばん忙しかったです」と、閉店の直前に販売係のササキユータ君が言う。「間に合って良かった」と、その数分後に若い家族連れが入っていらっしゃる。いろは坂の下りに時間を取られて予定が大幅に遅れたと、そのお客様は苦笑いをされた。「日光は、真夏も真冬も良いですよ」と、そのお客様には申し上げる。
「アルバイト」は山の用語では、終わりの知れないつづら折りの上り坂、先の見えない馬鹿尾根の登り下り、深雪の中の歩行など、つらい行程を指す。観光の季節の特に週末に観光地を訪れることは、この「アルバイト」に他ならない。「日光のベストシーズンは人の来ないとき」と、僕は確信をしている。雪見酒なんて、いかにも良いではないですか。
朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、鮭の焼き漬け、菠薐草とパプリカのソテーを添えたハムエッグ、蓮根のきんぴら、大根おろしを添えた納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 焼き鮭、2種の茸の味噌炒り、明太子、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 トマトとブラックオリーブを載せたトースト、「共働学舎新得農場」のチーズ「レラ・ヘ・ミンタル」、スパゲティボロネーズ、Chablis Billaud Simon 2015