2021.10.23 (土) 陽光礼賛
空は晴れた。よってきのうの日記に書いた大黒の掛け軸を小脇に抱え、隠居へ行く。そして数週のあいだ床の間にあった柏木弘の絵を、大黒の軸にかけ替える。さてこの軸は、恵比寿講を旧暦でおこなう直前の、来月22日までの期間限定である。それ以降は何を掛けようか。あるいはまた、柏木の朱色の絵に戻すかも知れない。
「床の間になぜ現代の抽象画を掛けるか」と以前、「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様にご指摘をいただいたことがある。
新しい建物の、日当たりの良い床の間に、新しい軸が掛けられている、それなら僕も平気である。しかし隠居は幕末のころの建物であり、大黒の軸も、描かれたのは多分、同じころだろう。古いもの同士の組み合わせはまるで森の中に人知れず存在する底なし沼のようで、僕には不気味に感じられるのだ。しかし隠居の座敷には、晴れれば南からの日が燦々と差す。それがあるから、そんな僕にも古い軸が掛けられるのだと思う。
隠居には午後、インターネット経由でふたつのご予約が立て続けに入った。電話によるご予約もあって、明日は開店時から閉店時まで満席になった。「汁飯香の店 隠居うわさわ」にご来店をご希望のお客様は、どうぞ前日の15時までに、以下までご予約ください。どうぞよろしく、お願い申し上げます。
・上澤梅太郎商店 TEL.0288-21-0002(08:30~17:30)
・ぐるなび予約フォーム
朝飯 焼売、納豆、トマトとマカロニのサラダ、菠薐草のおひたし、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 うどん、おむすび、「夏太郎」らっきょう
晩飯 4種のらっきょうの食べくらべ、菠薐草のおひたし、キムチ鍋、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、自由学園のクッキー、Old Parr(生)