2021.10.21 (木) 帳面の使いみち
小遣い帳は、学生や修行中には無駄遣いの防止として役立った。あるいは金を貯めることに役立った。しかし家に戻って以降はなぜか、それを付ける習慣が途絶えた。
小遣い帳を再開したのは2006年6月。理由はふたたび昔に戻って無駄遣いを避けることにあった。
しばらくして、小遣い帳を付けても無駄遣いは無くならないことに気づいた。ただし無駄遣いを数字として残すことはできる。それを振り返ることにより、ことその用向きに限っては、徐々に無駄を減らせているような気がする。
ところで第三者から見れば無駄遣いでも、本人は一向にそれを無駄遣いとは考えていない、そういうたぐいの出金がある。これは残念ながら減らせない。当たり前のことだ。
と、ここまで書いてきたことは戯れ言のようなもので、小遣い帳の使い途は別にある。それは行動の記録に他ならない。自分はいつどこで何をしていたか。それを一瞬で探し出してきてくれるのは、コンピュータの中の小遣い帳である。ウェブログでも検索はできる。しかし日記には、たとえば買った本の名や価格までは残していない。昨年、小遣い帳の5年分を失ったことは痛かった。
夜はひとり街の居酒屋へ行く。この店に最後に来たのはいつだったか。その日は小遣い帳の失われた部分にあったことだから、すぐには調べはつかない。
朝飯 メカブの酢の物、生のトマトとマカロニサラダ、ウイナーソーセージと菠薐草のソテー、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と菠薐草の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 「和光」のお通しの里芋と大根の挽き肉あんかけ、酒肴三点盛り、鮪の山かけ、もつ煮、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)