2021.10.16 (土) 偉そうなことは言えない
上澤梅太郎商店では繁忙期においても商品の作り置きはせず「いま食べごろ」の商品のみをお客さまに提供することを旨としている。この方針が社員にどのような傾向をもたらすかといえば、針の穴を通すような、精密な販売予測を立てがちになる。
仕事にはカミソリのような細心さと同時に鉈のような大胆さも必要だ。毎日の朝礼や週に1度のミーティングでは、予測が外れた際の売り切れは絶対に避けるべく、いくらかの余裕を持つべきと言い続けている。それはまた自分へのいましめ、という側面も否定はしない。
店の販売予測は社員に任せている。僕が予測を立てるのは道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に置く商品のみだ。お客様の目に触れる棚や冷蔵ショーケースにも、また関係者のみが立ち入れる奥の冷蔵庫にも、その容量には限界がある。よって道の駅には、時には日に5回も納品のため足を運ぶ。
夕刻、今日もまた最後の検品のため売場へ行くと「なめこのたまり炊」が残りが3本になっていた。大人買いをされたお客さまがいらっしゃったのだろうか。僕も偉そうなことは言えない。「なめこのたまり炊」は明朝までに数を整えて、開店の9時までには棚に並べることとする。
朝飯 納豆、たぐり湯波の淡味炊き、焼き鮭、茹でたブロッコリー、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、缶詰の鯖と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 チーズ、TIO PEPE、ミートボールとマッシュルームのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015、裏ごしした栗とクリームを添えたプリン、Old Parr(生)