2021.10.9 (土) 新米
僕が在学中の、自由学園の体育はすべて、デンマーク体操だった。「ラジオ体操のようなものを50分も続けて飽きないですか」と問われれば、まったく飽きない。教師のハニジュン先生は笛を吹くか号令をかけるのみ。苦しい姿勢を何分間も強いられて「死ぬ」などと口走る者がいると「そんなことが言えるうちは、人は死なない」と一蹴された。
自由学園は運動会を体操会と呼ぶ。体操会は、毎年10月10日に開かれていた。1970年代のそのころには、特に朝方は息の白くなることがあった。2021年の現在はどうか。列島の各地では、10月に入って以降も連日、真夏日を記録し続けている。隔世の感、である。
そのような気候変動の最中にあっても、米は多く、むかしと変わらず10月に刈り入れられる。それが不思議といえば不思議だ。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の米は、ヤギサワヒロシさんの棚田に頼っている。そのヤギサワさんは現在、米の収穫に忙しくて配達ができない。そういう次第にて夕刻、長男は八木澤さんの家まで米を受け取りに行った。「汁飯香の店 隠居うわさわ」のごはんは明朝より新米になる。
朝飯 納豆、めかぶの酢の物、ほうれん草とハムのソテー、生のトマト、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 玉葱のスープ、梨と葡萄のサラダ、パン、ビーフステーキとレタスのサラダ、ベーコンエッグ、チーズ其の一、チーズ其の二、Chablis Billaud Simon 2015、Chateau Leoville Las Cases 1984