2021.10.7 (木) 腑
今日は、隠居を取材しに来てくださる方々がいらっしゃる。総勢6名様が、朝食をお召し上がりになりながらの仕事である。そのため家内は早くから厨房に籠もった。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の「お決まり」は3種類。上から「一汁七菜膳」、「上澤の朝食」、「汁飯香」の、いわば松竹梅だ。昨春の開店時には「一汁五菜膳」と「汁飯香」のふたつのみのご用意だった。そこに「上澤の朝食」が加わったのは、あるお客様からのご意見による。
そのお客様は「一汁五菜膳」と「汁飯香」のふたつを品書きにご覧になって腑に落ちない顔をされ「自分が食べたいのは、シャチョーの日記にある朝ごはんだ」と、おっしゃった。
かねてより僕も、お客様には、そのようなものをお召し上がり戴きたいと考えていた。そこで「一汁五菜膳」を「一汁七菜膳」に昇格させ、その下に「上澤の朝食」を、新たに加えた。
今ではその「上澤の朝食」が、もっともご注文の多いお膳になった。僕としては、嬉しい限りだ。
そして今日の取材陣も、ご所望になったのは「上澤の朝食」だった。ご案内は、家内と隠居係のタカハシリツコさん、そして長男の3名により、無事に完了した。ご一行は食後、本日の料理に使われた味噌や漬物を隨分とお買い上げくださったと、長男からは報告を受けた。
その長男がお客様にもっともお召し上がり戴きたいと考えているのは、僕とは異なって「梅」にあたる「汁飯香」だという。それについては明日の日記に書きたい。
朝飯 3種のキノコの味噌炒り、干し海老を振りかけた小松菜のおひたし、温泉玉子、納豆、胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこと菠薐草の味噌汁
昼飯 「上澤梅太郎商店」の「日光丼」(試作品)
晩飯 3種のキノコの味噌炒り、筑前煮、蛍烏賊の沖漬け、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「刻みザクザクしょうが」を使った豚のしょうが焼き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生にTIO PEPEを少々)、焼きバナナ、Old Parr(生)