2021.8.30 (月) ミョウガとシソノミ
商品の原材料となる茗荷は、2011年までは青果市場から仕入れていた。しかし2012年からは近郊の農家から買うこととして、今に至っている。理由は近年の異常気象にある。
市場の野菜は多く、それぞれの大産地から集められる。大産地の畑が大雨により水没すれば供給量は一気に減り、価格は高騰する。一方、日光には、自然災害はそれほど多くない。手間はかかっても、個別の農家に頼るべしと決めたのだ。
茗荷と平行して今日からは、しその実の買い入れが始まった。こちらは僕が子供のころから地元の農家によるものがもっぱらである。
しその実は、放っておくと熱を持って黒変する。よって仕入れたそばから水槽で洗う。水槽は3つが並んでいる。しその実は、それらに次々とくぐらせて3回、洗う。この時期の蔵には紫蘇の香りが満ちて、大層、気持ちが良い。
午後、県の調査員から電話が入る。県内に1万数千軒ある飲食店の、コロナ対策を検分するのがこの人の仕事だという。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の座敷に上がった調査員は僕の説明を聴きつつ調査票に素早く丸を付け、すべて合格であることを告げた。そして食事中でも会話の際にはマスクを着けることをお客様には促して欲しいと付け足して去った。
あるウェブページによれば、スペイン風邪は1918年から1919年にかけて、アジア風邪は1957年から1958年にかけて、そして香港風邪は1968年から1969年にかけて流行したという。それぞれ2年のうちに収束しているなら、今回の肺炎も、今年中には収まって欲しいと思う。
朝飯 揚げ茄子、豚とキャベツのソテー、納豆、赤魚の粕漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茄子とパプリカの素揚げと長葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 めかぶの酢の物、山葵漬けを添えた蒲鉾、ポテトサラダ、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、大根おろしとグリーンアスパラガスと3種の茸のソテーを添えた和風ハンバーグステーキ、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)