2021.8.1 (日) 8月のお弁当
先月29日の夕方から夜にかけての雨はすさまじかった。隠居係のタカハシリツコさんによれば、池泉の水は地面とおなじ高さに達したという。そのため石の橋の側面には水面に浮いた落ち葉などがこびりつき、菖蒲の葉もまた泥に汚れた。
庭の飛び石は、大雨が降るとその一部が水に沈む。翌朝に水が引くと、タカハシさんはその上の泥を箒で掃く。石屋を呼んで石の下に土を盛る手はある。しかし強雨に見舞われたときのみ、そして場所もお客様の経路から外れたところであれば、経費は使いづらい。
本日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、きのうまでとは打って変わって目に眩しい緑がよみがえった。豪雨による庭の汚れはすべて払われた。扇風機は新品4台が、すべての座敷に行き渡った。床脇の室礼は、中国の香炉を降ろし、朝鮮の小函を置いた。厨房には今日明日の弁当の予約のため、弁当箱ふた締めが用意をされている。
上澤梅太郎商店の開店は8時30分。9時15分に「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、今朝一番のお客様を本店から隠居までご案内する。
夜は小さな器のあれこれを肴にして冷えた日本酒を飲む。
朝飯 生のトマト、生玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茄子とパプリカの素揚げと獅子唐の天ぷらの味噌汁、カレーライス
昼飯 生のトマト、盛りラーメン
晩飯 ところてん、生のトマト、玉子焼き、刺身湯波、胡瓜と茄子と人参のぬか漬け、浅蜊と万能葱の味噌汁、焼き鮭、「菊姫」の「山廃仕込吟醸」(冷や)、かまぷた餅、Old Parr(生)