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清閑 PERSONAL DIARY

2017.3.13 (月) タイ日記( 5日目)

隨分と長く感じられた悪夢から覚める。「あ、夢だった」ということと「あ、タイだった」ということを同時に、瞬時に悟る。時刻は夜中の1時24分だった。二度寝をして寝過ごすわけにはいかない。iPhoneの目覚ましを05:30に設定してから荷造りを始める。それからきのうの日記に取りかかり、これを書き終える。

きのう部屋のキャビネットの扉を開いたところ、そのガラスの部分が机の角に当たってひび割れた。その後、ひびはガラスの端から端まで広がり、遂にはその上半分が落ちかけたので、取り除いて脇に置いた。

姑息な人なら黙って済ますだろう。弁の立つ人なら「そもそも、このような関係に家具を配置した宿側が悪い」と、堂々の論陣を張るかも知れない。僕はその双方も好まないため即、階下に降りて、弁償するからオカミに知らせておくよう、客にコーヒーを淹れていたオニーチャンに頼んだ

今朝、8時の国王賛歌が鳴っているときには、3部屋しかないこの宿の、僕にあてがわれた1号室の隣のギャラリーから「勝利の門」の方を眺めていた。宿の前の通りが「勝利の門」まで上り坂になっているのは、そこが防塁の名残だからだ

8時45分、すべての荷物を持って階下に降りる。割ったガラスの代金と3日分の洗濯代をオカミに支払い、チェックアウトをする。プレーの街に来るに当たって立てた目標が易々と達成をされたのは、まったくもって、このオカミの親切心のお陰である

08:52 バイクタクシーの運転手はオバチャンだった。空港までの料金は50バーツ。
08:57 空港着小さなロビーは病院の待合室を思わせる
09:20 ノックエアのカウンターで荷物を預ける。15kgまでなら追加料金は発生しない
09:50 セキュリティチェックを受けて搭乗口に進む。
10:20 バンコクからの便が着陸をする。

10:42 滑走路を歩いて機に乗り込む
10:49 ”ATR 72-500″を機材とする”DD8003″は定刻より6分も早くに離陸。LCCの国内線は特に「えっ、もう」と驚くほど素早く離陸をするところが好きだ。
11:55 定刻より20分も早くドンムアン空港に着陸
12:10 機内に預けた荷物が回転台から出てくる。

昨年の2月はここからローカルバスにて市中心部に向かった。今回は空港バスを使うこととする。確実に座りたいため、国際線の6番出口まで空港内を歩く。A1のバスが絶妙の間合いで始発の停留所へと近づいてくる席に着き「モーチッ」と車掌に告げる。運賃は30バーツ。バスは12時28分に発車した。

12:49 高架鉄道BTSモーチット最寄りの停留所に停車
12:58 モーチット発。
13:14 サイアムでスクンビット線からシーロム線に乗り換えサパーンタクシン着
13:20 ホテル着。

昨年の2月12日は、おなじドンムアン空港への着陸から、今日とおなじホテルまで、ローカルバスを使いながら2時間54分を要した。それが今日は1時間25分と、前回の半分より短かった。A1の空港バス偉大なり、である。

定宿センターポイントシーロムのフロントでは「3,000バーツ足していただければ、本当に広いお部屋にご案内できます」と提案をされたけれど、ここはただでさえ部屋は広い。コンラン卿の”small spaces”にうっとりするような僕に、更に広い部屋は要らない。3,000バーツも大金である。

ベルボーイに案内された部屋は、シャングリラホテルと対岸のペニンシュラホテルのあいだにチャオプラヤ川の望める不思議な位置にあった。もちろん何の不満も無い

シャワーを浴び、革靴からゴム草履に履き替え外へ出る。チャルンウィアン通りに入って少し歩く。昼時から外れていたためか「カームートロックスン」は空いていた。テレビ用の撮影が行われる中、夕食に障らないよう普通盛りの豚足飯を食べる

夕刻、ちと調べたいことがあって、BTSにてアソークへとおもむく。そこからまたBTSに乗り、ひと駅プロンポンまで進む。同級生コモトリ君は本日、このあたりで仕事をしているという。僕は駅から直結の百貨店エンポリアムの4階で石鹸を買う。

コモトリ君とはエンポリアムのM階で落ち合った。またまたBTSにて今度はナナまで戻り、タイではほとんど現地食しか摂らない僕にしては珍しく、生ハムやピッツァを肴に白ワインや生ビールを飲む

20時30分、サパーンタクシンからコモトリ君の住むコンドミニアムの舟で、リバーシティまで送ってもらう。そしてタイマッサージ2時間を受け、ひとりタクシーに乗ってホテルに帰る


朝飯 “Gingerbread House Gallery”のアメリカンブレックファスト
昼飯 “DD8003″のパウンドケーキ「カームートロックスン」のカオカームー
晩飯 “Viva Tapas Bar and Restaurant”の生ハム、パン、4種のチーズのピッツァ、グラスの白ワイン、“Hoegaarden”の生ビール

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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