2021.7.20 (火) 臥煙
むかし臥煙と呼ばれる人たちがいた。その中に、抜きん出てどうしようもないひとりがいた。その者は、特に夏などは一糸もまとわず江戸の街を歩いた。そして奉行所にさしかかると、素っ裸でないことをあらわすため、肩に手拭いをかけた。無法者にもすこしの遠慮はあったらしい。
9時を回ったところで銀行へ行く。その駐車場で、いまだホンダフィットを降りる前に、マスクの紐の片方が外れた。マスクは不織布製で、紐は元に戻らない。新型コロナウイルスのワクチンを2回とも打ち終えてひと月以上が経っている。だからといって、マスクをせずに銀行へは入りづらい。
切ったばかりのエンジンをかける。そして会社に戻り、新たなマスクを着けて、ふたたび銀行へと向かう。グローブボックスには2枚のマスクを予備として収めた。
このところ、公共の屋内でマスクを着けない高齢者を見かける。ワクチンを2回とも打ち終えて「もう大丈夫」と、安心しているのかも知れない。そのような高齢者を若い人たちは、まるで素っ裸の臥煙を見るような目つきで見ている。
日中、積乱雲が北北西の空に高く立ちのぼる。現在気温は33度。夏ができるだけ長く続くことを、僕は望んでいる。
朝飯 ひじきとパプリカの炒り煮、大根おろしを薬味にした納豆、茄子とパプリカのソテー、揚げ湯波の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラの天ぷらの味噌汁
昼飯 納豆、揚げ湯波の甘辛煮、昆布の佃煮、梅干、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 チーズ、TIO PEPE、トマトとレタスのサラダ、玉蜀黍とブロッコリーのソテー、細切りじゃがいもと細切り人参のソテー、たまり漬「青森県田子町産のにんにくです」、ビーフステーキ其の一、ビーフステーキ其の二、Chateau Leoville Las Cases 1984、メロン