2021.7.18 (日) 運、あるいは当たり前
新型コロナウイルスなど知りもしなかった2019年には、東京オリンピックが2020年に開かれることを、誰もが疑わなかった。その2019年に「オリンピックの開催期間中は、開催地以外の経済は思わしくなくなる」と言った人がいる。その人には1964年の、第1回東京オリンピックの記憶が残っていたのだろう。
日光東照宮の三百五十年式年大祭は1965年。「オリンピックの翌年で景気が落ち込んで…」とは、そのとき寄付集めに奔走した人の思い出話だ。
「だったら2年続きでダメじゃんか」と感じると同時に「今回は、そのときとはまた別だわな」とも思う。そもそも開催地の東京が、オリンピックの期間を丸々のみ込んで緊急事態宣言の最中にあるのだ。
多くの人が起死回生の一発を望んでいる。しかしそういうものは、望んでいるときには得てして出ない。
「人間、運だね」と、きのう閉店の間際にいらっしゃったお客様は、椅子に腰を下ろすなりおっしゃった。そして得られた利益について、話してくださった。それをうかがった僕は「ちゃーんと準備をされていたからこそ、そこで運が降りてきたんです」と申し上げた。
もうひとつ。「自分は運が良い」と思っている人のところにのみ運は降りてくるような気がする。まぁ、当たり前といえば、当たり前かも知れない。
朝飯 昆布の佃煮、刻みオクラの鰹節かけ、コロッケ、めかぶの酢の物、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、昆布の佃煮、焼き鮭、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 こんにゃくの甘辛煮、生のトマトと刻みキャベツを添えた鶏の唐揚げ、胡瓜と人参のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、大根の味噌汁、霧島酒造の芋焼酎「志比田工場原酒」(生)