2021.7.12 (月) ツァンパー
新型コロナウイルスの新規感染者が3,000人を超えたことにより、バンコクは今日から当座2週間の、戒厳令なみのロックダウンに入るという。バンコクの3,000人を東京の人口に移し替えれば6,000人。タイのコロナ対策は、日本のそれよりよほど丁寧かつ強力だった。それだけに、今般のこの数字には驚きを禁じ得ない。
昨年の3月はじめにタイへ行った。ラオスとの国境にちかいウドンタニーの人たちは、のんびりしたものだった。しかし5日後にバンコクまで南下をすると、雰囲気は一変していた。当時の日本の感染者は500人、対するタイのそれは50人。よってバンコクの人たちは僕が「日本人らしい」と気づいた途端、警戒の姿勢を顕わにした。
トンローのモツ汁屋で小さなテーブルのふたりに会釈をしながら相席をした。彼らにおいては「警戒警報発令」である。ふたりのうちのひとりに「どちらから」と声をかけられた。「日本から」などと言える雰囲気ではない。「ウドンタニーから来ました」と僕は答えた。ふたりは怪訝な顔をしたものの、それ以上は話しかけてこなかった。
首都の新規感染者が3,000人とは気の毒なことだ。もっとも次にタイへ行くときには「日本人らしい」と思われても、少なくともバイキン扱いされることはないのではないか。タイへ行ける状況になったときには再び、先ずはウドンタニーから入りたい。
プルメリアはタイ語でリラワディー。しかしウドンタニーの人たちは、ラオス語のツァンパーを用いてこの花を呼ぶ。ウドンタニーではツァンパーの木の下で、ひねもす本を読むのだ。
朝飯 昆布の佃煮、鶏肉と大葉のつくね、菠薐草の胡麻和え、玉子焼き、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、玉蜀黍の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の「おおもり」
晩飯 冷やしトマト、板わさ、めかぶの酢の物、胡麻焼酎「紅乙女」(生)、レタスのサラダ、モッツァレラチーズと桃とルッコラのサラダ、カレーライス