2021.6.21 (月) トマトサラダ必勝法
「草野球必勝法」という文章が山口瞳にある。これを今朝は読んだ。登場するのは坂根進や柳原良平など、寿屋における山口の同僚だ。しかし社名は「東西電気」と仮のものになっている。山口瞳は熱血の人だ。その熱血漢が、同時に冷徹な目も持ち合わせている。その綾が面白い。
それはさておき先日「トマトサラダ必勝法」とでも呼ぶべきものを発見した。文字にすれば以下になる。
1.トマトを賽の目に刻む。種の苦手な人は真横から半割にし、種を除いてから賽の目に刻む。
2.それをボウルにとる。
3.塩、油、酢を振って箸で混ぜる。
4.塩と油と酢の馴染んだトマトをひとかけらずつ箸で器に盛る。
要点はひとえに「箸で器に盛る」ところにある。そうすればドレッシングの過剰分やトマトの水分はボウルに残り、一方、器に盛られたトマトの歯ごたえ、舌ざわりは良好なまま保たれる。
「なんだそんなことか」と嗤わば嗤え、だ。「職人はちょっとしたことを出し惜しんで人に伝えない」と、むかし街の真ん中にあった蕎麦屋「糸屋」のオヤジさんは言った。なぜ出し惜しむか、それはその「ちょっとしたこと」こそが勘所だからに違いない。
朝飯 鶏の幽庵焼き、納豆、トマトサラダ、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、昆布の佃煮、メシ、長葱の味噌汁
昼飯 焼き鮭、ごぼうのたまり漬、しその実のたまり漬、なめこのたまり炊のお茶漬け
晩飯 「食堂ニジコ」の胡瓜の辛子和え、ネギメンマ、ピータン、エビチャーハン、冷やし中華、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)