2021.6.4 (金) 朝の仕事
早朝に製造現場へ降りての仕事は、毎日あるわけではない。飛び石のように休みの入る週もあれば、毎日つづくこともある。その仕事をうっかりし忘れた日が、1週間ほど前にあった。
「明日の朝、これこれをしてくれ」とは、前日の夕刻に社員より言われる。「はい」と返事をしただけでは片手落ちだ。その場でiPhoneの時計に警告音を設定しなければならない。
朝は4時台、運が良ければ3時台に目を覚ます。早く起きながらなぜ警告音が必要かといえば、この日記を書くことや本を読むことに時を忘れるからだ。「うっかり」は大抵、iPhoneがウンともスンともいわなかった日に起きる。
食器棚に置いたiPhoneがコオロギの啼くような音を発する。それに「おぉ」と気づいて今朝も、ディスプレイとキーボードのあいだを行ったり来たりしていた視線を上げる。そしてそそくさと席を立つ。
製造現場から戻って食器棚のメモに気づく。今日は金曜日。「週末、店の釣り銭は、今の在庫で間に合うだろうか」と、その脇に置いた金庫の扉を開ける。「まぁ、大丈夫だろう」と、その扉を閉じる。味噌汁の具は、今朝は何があっただろう。
朝飯 巻湯波の淡味炊き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉と牛蒡のすき焼き風、トマトサラダ、なすのたまり漬と茗荷の酢漬け、メシ、豆腐とアスパラ菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 マカロニのクリームチーズ煮、トマトのすり流し、キャロットラペと茹でたブロッコリーを添えたビーフシチュー、Chateau Lalande Borie 1985、ケーキ、Old Parr(生)