2021.6.2 (水) 朝鮮の小壺
カーテンが降ろされているにもかかわらず、目を覚ますと部屋の中は既にして薄明るかった。時刻は04時01分。良い季節になったものだ。
「19時から7時までのあいだは必ずヘッドライトを点灯せよ」という法律上の決まりが、シンガポールにはあった気がする。赤道のちかくでは春夏秋冬、日はおなじ時間に昇り、おなじ時間に沈む。天文に詳しい人には嗤われるだろうけれど、毎日が夏至、という場所がどこかにないか。あれば住んでみたい。
と、ここまで書いて「2021年 夏至」と検索エンジンに入れてみた。すると「毎年6月21日から7月7日ごろ」と、それが2週間にも及ぶという解説を目にして一驚を喫した。二十四節気のうち夏にかかるものは6つ。夏至はその4番目にして立夏と立秋の真ん中と、そのページは教えてくれた。無知蒙昧とは自分のことと、深く認識をする。
ところで今日は、玄関に置いた朝鮮の飾り箪笥から朝鮮の器を食堂に運び、洗っておいた。初更、それらの器で晩酌を始める。徳利だか花瓶だか知れない小壺が、猪口に注がれた日本酒が、いまだ明るい空を映して青味を帯びている。つくづく、良い季節になったものだと思う。
朝飯 納豆、スナップエンドウの粟味炊き、キャベツとソーセージのソテー、南瓜のサラダ、鰯の梅煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、メシ、揚げ湯波とトマトと小松菜の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 めかぶの酢の物、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、冷蔵庫のペットボトルに入っていた謎の日本酒(冷や)、冷や奴、鯛の煮付け、牛肉のすき焼き風、パイナップルケーキ、Old Parr(生)