2021.6.1 (火) その日を待つ
「この指では鮨が食えねぇ」と、冬のあいだはしばしばじっと手を見る。石鹸で頻繁に洗うことに加えて、妙なはやり風邪が世に出現するはるか以前から、僕は手をアルコールで消毒することを好んできた。そのため冬は、手指のアカギレに絆創膏を巻いていることが多いのだ。
5月13日の、おじいちゃんの祥月命日に供えた花を見まわるためお墓へ行ったのは、いつだっただろう。花は如来寺の係により片付けられていたから、仕事は花立てを洗うだけで済んだ。その際に、濡れた手を手拭いで拭くことを面倒がったところ、指にはまたまたアカギレができた。その結果としての、季節外れの絆創膏、である。
緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置の出されている地域の飲食店は特に、思い通りの営業ができなくなっている。そんなお店の中に、毎日、飽きることなく美味そうな画像と共に、近況を報告し続ける鮨屋や蕎麦屋がある。「食べに行きたいな」とは思うが現在、それらの店は酒類の提供を止めている。
延長に延長を重ねて結局のところ2ヶ月にも及ぶことになってしまった規制は、果たして6月20日を以て明けるのか、どうなのか。兎に角、濡れた手はすぐに拭いて、その日を待つことにしよう。
朝飯 紅白なます、菠薐草と榎茸のおひたし、納豆、玉子焼き、ズッキーニと竹輪の天ぷら、スナップエンドウの淡味炊き、ナスとパプリカの素揚げ、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と小松菜の味噌汁
昼飯 スパゲティ
晩飯 菠薐草の胡麻和え、鰯の梅煮、南瓜とうずら豆の炊き物、スナップエンドウの淡味炊き、豚とシメジの生姜焼き、芋焼酎「妻」(前割のお燗)、苺のゼリー寄せ、Old Parr(生)