2021.5.26 (水) 6月の弁当
きのうは朝から晴れて気温も上がった。しかし夕刻には予報のとおり雷雨があった。「梅雨は雷に始まり、雷に終わる」と聞く。しかしきのうの雷は、頭上直下で炸裂するたぐいのものではなかった。日光が梅雨に入るまでには、いましばらくの日があるように思う。
宇都宮で開かれた業界の総会から昼に自宅へ戻ると、食卓の家内の席に、弁当がひとつあった。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、6月の弁当の試作品である。その、菠薐草の胡麻和え、玉子焼き、ズッキーニと竹輪のかき揚げ、鮭の日光味噌と地酒粕漬け焼き、鶏の幽庵焼き、茗荷の甘酢漬け、南瓜の甘煮、ごはん、各種たまり漬によるそれをしげしげと眺めながら「これで酒が飲みたいものだ」と感じる。
「一体、朝の食ぜんにのぼせて、あったかいご飯でたべてうまいものは、同時に、酒のさかなにしてもいいものが多い」と池田弥三郎は「私の食物誌」に書いた。「一体、弁当のおかずとしてうまいものは、同時に、酒のさかなにしてもいいものが多い」とも、僕は思う。
5月の弁当は「新緑山見弁当」だった。6月の弁当にも、名前はあるのだろうか。隠居の弁当については、毎月、新聞に広告を入れていくことを考えている。
朝飯 じゃこ天の網焼き、水菜の甘辛煮、茹でたブロッコリーと生のトマト、揚げ湯波の佃煮、紅白なます、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、トマトと揚げ玉と蕪の葉の味噌汁
昼飯 「新三」の「花より弁当」
晩飯 コーンポタージュスープ、ラタトゥイユ、マカロニサラダ、パン、グリーンアスパラガスのソテーを添えた鯛のバターソース、Chablis Billaud Simon 2015