2021.5.22 (土) 観音経文
「むかし事務室の棚にあった、小さな双耳の壺、高けぇもんじゃねぇだろうけど、良かったよなぁ、どこにいっちゃっただろう」と考え始めたら、もういても立ってもいられない。通路のロッカーの上、中、資材置き場などを歩きまわって見つからない。「だったら」と2階の倉庫へ行く。こちらにはガラクタが鬱蒼と重なり合って、余計に見つからない。その代わり、何十年も前から気に入っていた、文字を浮き彫りにした壺が目に付いた。
この壺は、ここ20年ほどは日の目を見ることなく仕舞われたままだった。しかし考えてみれば、今は隠居で商売をしている。置けば、これを目の愉しみとされるお客様もいらっしゃるだろう。そう考えてこの、先ずはこれを4階の食堂へと運ぶ。そして外側に加えて内側も入念に洗う。
口縁の直下には「観音経文」の4文字が右から左へ、胴には「澍甘露法雨滅除煩悩焔」の10文字が、こちらは左から右へと巡らされている。たっぶりと掛けまわされた緑の釉は、まるで山中の深い沼のようだ。何となく、日本のものではないような、気もする。早く、隠居へ、運びたい。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、キャベツとベーコンのソテー、ジャコ天の網焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、しその実のたまり漬、メシ、蓴菜の味噌汁
昼飯 たまり漬「鬼おろしにんにく」と唐辛子と青海苔のスパゲティ
晩飯 めかぶの酢の物、蓴菜の酢の物、トマトサラダ、「ほぼタラバガニ」と胡瓜のマヨネーズ和え、玉子焼き、揚げ茄子、獅子唐の天ぷら、鶏の幽庵焼き、赤魚鯛の粕漬け、「山本酒造店」の「天杉山廃純米吟醸」(燗)