2021.5.21 (金) じゅんさい
蛙の卵とはこのような食感に違いない、と思われるあれこれが好きだ。それはたとえばコンソメスープに浮かべるロワイヤルであり、なめこであり、蓴菜である。
僕が書記および酒の手配係を務める飲み会「本酒会」のお酒は現在、3つの酒屋から取り寄せている。そのうちのひとつ秋田の天洋酒店は、頼めばお酒に地元の産物を同梱してくれる。今ごろなら真っ先に、蓴菜が浮かぶ。今年もその蓴菜を注文し、それはきのう届いた。
今朝は先ず、片手鍋に湯を沸かす。そして手にずしりと重い、袋に満杯の蓴菜を水洗いしてその湯に放つ。生でも色鮮やかな蓴菜は、更に青味を増す。蓴菜は頃合いを見計らってザルに茹でこぼし、ザルごと氷水と流水により冷ます。
蓴菜に添えられた説明書には、様々な料理が紹介をされている。とはいえ僕は、これを味噌汁の具にするという、もっとも簡便、もっとも雑駁と思われる食べ方が好きだ。蓴菜は、なぜか赤味噌の汁に似合う。蓴菜は、これから数日は、愉しむことができるだろう。
朝飯 温泉卵、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、トマトのサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、しその実のたまり漬、メシ、蓴菜の味噌汁
昼飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、塩鰹のふりかけ、なめこのたまり炊、焼き鮭のお茶漬け
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)