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清閑 PERSONAL DIARY

2021.4.30 (金) そう感じはしたけれど

池袋の上空に竜巻が発生している。それを、新宿の高層ビルの一室から眺めている。竜巻は、徐々にこちらへと近づいているように見える。「まさかこのビルが壊れることはあるまい」と、それが目の前まで来ることをなかば期待した瞬間に、竜巻は消えた。目を覚ますとあたりは薄明るかった。竜巻は、ビンタン島でいちど目にしたのみだ。

午前、今井アレクサンドルのガーベラの絵を母屋から隠居に運ぶ。そして床の間に掛け、足元には口の欠けた、灰のかぶったところはまるでゴジラの皮膚のような壺を置く。花は、庭の小さなものを、一輪挿しに活ければ良かろうと思う。

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と、ここまで書いたのが4月30日の早朝。しかし実際には道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場を掃除して品物を納め、3つの銀行を回り、町内の現金の出納をするうち正午になってしまった。僕は、書けるときには未来のことでも日記に書く。当然のことながら、現実が日記の通りにならないことも、少なくはない。

ガーベラを描いた大きな絵は、空模様のあやしくなりはじめた夕刻にようやく隠居へ運んだ。それを床の間に掛けると、床脇の、紅柄による鯉のぼりと色が重複すると、家内は難色を示した。僕もそのように感じた。感じはしたけれど、それはそのままとして店に戻る。


朝飯 トマトと緑豆のソテーを添えた目玉焼き、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 炒り豆腐、筍の木の芽味噌和え玉葱とグリーンアスパラガスとアスパラ菜の天ぷら盛り蕎麦、らっきょうのたまり漬、「片山酒造」の純米吟醸「素顔」(冷や)ういろう、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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