2021.4.25 (日) 適当な壁
藤の花の、つぼみの不気味な姿を知る人はどれほどいるだろう。隠居の庭の藤棚にも、その、センザンコウの頭のような造形が、つい先日まで見られた。それが今日は、三分咲きほどながら、花房を垂らすまでに、季節は進んでいた。
藤の花は、その特徴のある姿により、古くから多く絵画や技芸の主題になってきた。歌舞伎舞踊の藤娘は、大津絵の藤娘からの派生。その藤娘や座頭など、10枚ひと組の大津絵が、オヤジの生前には事務室に飾られていた。それを「仕事場には似合わない」と、外して倉庫へ仕舞ったのは僕だ。悪いものでなければ、どこかに復活させたいと考えながら、いまだできない。掛けるに適当な壁が無いのだ。
ところで絵といえば、額の、ガラスの割れてしまったものが2点ほどある。そのうちのひとつは、もう何年も、ガラスを失ったまま置かれ続けている。先般、遂に宇都宮の画材屋へ問い合わせた。今はガラスではなくアクリルが主流だという。むべなるかな、だ。そういう次第にて、壊れた額は今週中にも画材屋に預けたい。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り豆腐、ウインナーソーセージと緑豆を添えた目玉焼き、榎茸のおひたし、白菜漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、酸っぱくなった白菜漬けとトマトの味噌汁
昼飯 「ふじや」の広東麺
晩飯 生のトマト、だし巻き玉子、菠薐草のおひたし、大根と万能葱の味噌汁、若竹煮、鰤の照り焼き、芋焼酎「妻」(前割のお燗)、バナナケーキ、Old Parr(生)