2021.4.5 (月) 残念な男たち
何年か前に、街の真ん中に道の駅ができた。社員それぞれは、特に朝は、本店の仕事に忙しくしている。よって道の駅に関する諸々は、いつの間にか僕の役割になった。今朝も掃除と検品のため売場におもむくと「朝露」が極端に減っていた。
「朝露」は味噌に微圧を加えつつ気長に抽出する正真正銘の「たまり」で、その製造法から量産が利かない。現在の在庫は100ml入りのビンが数十本というところだろうか。会社に戻って即、道の駅専用のシールを貼って25本を用意するよう、マキシマトモカズ製造部長に伝える。
午前の早いうちに、町内の複数の通帳をたずさえて銀行へ行く。そして自動引き落としされた電気代の同額を現金で補填するやら、2020年度の剰余金を預け入れたりする。
今日の夕食は、家内の、遊びに来た従姉妹や兄嫁と共に摂った。いちばん面白かったのは、見合いの当日から「この相手とは、次は無い」と確信した話だった。
スーツに白い靴下を合わせてきた男。
微熱があると伝えたにもかかわらず、また足元はハイヒールにもかかわらず、お堀端のパレスホテルから上野公園まで歩かせた男。
赤いスポーツタイプのクルマで、会話もなく首都高速道路を回り続けた男。
隨分と駄目な男もいたものだ。しかし何ごとかに打ち込んでいる男に限って他のことには頭が回らない、ということもある。彼女たちが断った男は他にもいろいろといた。すべてを覚えきれず、だからすべてをここに挙げられないことを、しごく残念に思う。
朝飯 目玉焼き、じゃこ、煮奴、生のトマト、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、蕗のとうの天ぷらの味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、揚げ玉、塩鮭、白菜漬け、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 生のトマト、オイルサーディン、水餃子、「紅星」の「二頭鍋酒」(生)、3種のいちご